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2010/10/03

父、旅立つ

闘病中の父が9月26日に亡くなりました。71歳でした。

今年はじめに帰省した時、入れ歯のかみ合わせが悪いのか舌に当たるのか口を気にしていた父は歯医者に行って薬をいただいていました。が、紹介状を書いてもらって病院を紹介してもらって調べてもらったら舌がんということで入院。GWに帰省した時は週末で外泊許可で家に帰って一緒に食事したり車で駅まで送ってもらったりしているほど元気でした。「悪いところを切ってもらえば治るからね」と励ましていました。家族も父も手術してもらえば治ってまた帰ってくる、そう思っていました。

2回の放射線治療のあと、7月1日に胃ろう・のど切開・足の肉を舌につけることなどをして13時間もの手術だったそうです。その後に調べてみたところ、がんが喉のほかのところに転移しており、体力を戻しての手術は難しいとのことでした。お盆の時は体重は私より軽くなってしまったものの点滴台を持って歩けるくらいでしたが、9月18日に見舞った時はもう起き上がることはできませんでした。喉の近くにブツブツが出来てしまい目が腫れていましたが、まだ耳は聞こえるようで、不自由ながらも動かせる右手や右足で話にあいづちをうってくれました。見舞いの帰り際に手を握った時に舌でふさがれて苦しいはずなのに唇が動いて何か言いたそうでした。それが私が見た父の生前の最後の姿でした。

お通夜・告別式には、定年退職して10年ほど経つのに会社関係の方やアイスホッケー関係の方もたくさん集まってくださり、父を送り出してくださいました。

父も手術してもらえば治ると思っていたので、自分が悪化していく状態に戸惑っていたようです。手術以来、口からの食事ができなくなってしまったことや話ができなくなってしまったので、書き留めていたメモに「一口でいいから口から水が飲みたい」ということが何度か書いてありました。喋れないこと、食べることができないことがもどかしかったでしょうし、私たちもそれがかわいそうでなりません。

父は穏やかな人でした。時々オヤジギャグを言ったりすることもありました。小さい頃、お出かけの時に私がつまらなそうにしていると「ほら、とし子、ここにカエルがいるぞー」とか「これは何だろうねー」とか興味を向けさせることをよく探してくれました。現在の私の着眼点の根源には父の影響が少なからずあると思います。

姪っ子も小学校にあがり手がかからなくなるのでこれからゆっくり母とこちらに遊びにきてほしかったのに残念です。今はただ、闘病中に食べられなかった食べ物を遺影にそなえて一緒に食べようね、と手を合わせるだけです。

07:56 午前 [日記・コラム・つぶやき] | 固定リンク